この記事は2009.09.29 Tuesdayに書かれたものです。
ここ数年、家電品や携帯、また仕事で使うPC等、いわゆる生活必需品と呼ばれるものに関しては便利で多機能になり、めまぐるしく進歩しているようです。
当然そこにはデジタル技術というものが存在し、いよいよTVもアナログからデジタルへと放送方法まで変わりつつある現在、デジタル技術の進化イコール生活便利性の向上と言えなくはないでしょう。また数年前なら数万したようなモノが今は数千円で買える…そんな急進歩時代であるのも確かです。
さて、では音楽の世界ではどうなのか??特にレコーディング器材に関して言えば10数年前からデジデザインのプロツールズがレコーディング機器としてグローバルスタンダードとなり、現在はそれを生業とするプロからコンシューマーまで、幅広い層の支持に支えられ、音楽制作の現場にはなくてはならない存在にまでなった様です。
何故そこまでになったかと言えば、圧倒的なコストパフォーマンス性でしょう。
たとえば、ひと昔前の様にSSLやNEVEのコンソールがあるスタジオを作ったとします。当然予算は数千万から億単位。とても素人や個人が手を出せる代物ではありませんでした。
ところがプロツールズの場合は4〜5百万でそれ相応のレコーディング環境が出来てしまう為、アーティスト自身が自宅にそれらを常備しクリエイトに励む様になりました。プリプロ(デモ)というよりも本番録音もそこで出来てしまう為、当然莫大な経費の削減にもなりますし、そこからデータだけを持ち出して同じプロツールズの入ったレコーディングスタジオにおいてサウンド作りをすることも可能です。
あるいは、別のミュージシャンにあるデータを送り、録音してもらってデータを返してもらうといった時間がなく忙しいミュージシャンにとって、貴重な時間を有効に使える手段も活用されだし、そのコンパクト性からライブ録音のツール等、幅広く使用され始めたわけです。
まさに時代を席巻したプロのツールと言えるでしょう(笑)。
今回何故このようなお話からスタートさせていただいたかと言えば、私ども宮地楽器神田店ではこの10数年、上記したようなプロツールズ等のレコーディング器材と、それとは全く正反対と言えなくもない、ヴィンテージ・ギター及びヴィンテージ・アンプ&エフェクター等の販売をさせて頂いております。
当然、お客様の層が違うのはいたしかたないことのようにも思えますが、実は水と油とか、そういった類のものではありません。
音楽をクリエイトすなわち創造するに当たりましては、どちらも究極な器材(道具)と言えるのも確かであり、世界中の多くのミュージシャンがヴィンテージ・サウンドをこよなく愛し、ギター等に限らず、レコーディング機器に於いてもヴィンテージ・コンプやマイクプリアンプ等はいまだに目指すサウンドの中心になっているわけです。それはプロツールズのプラグインにヴィンテージ・エフェクトのサウンドがシミュレートされていることでも容易にわかることであり、すなわち、時代に流されない普遍的に良いサウンドというのは絶対的に存在するのであり、それは逆に言えばシミュレートでは再現不可能なそのものでしか出せない「究極の味」というのが存在し、それを求めているからこその現状ということでしょう。
つまり今現在に於いて、デジタルVSアナログといった観点でモノを考えたり、アナログよりデジタルが優秀といった考え方は単に生活必需品においての便利性だけであって、何かをクリエイトする場合にはむしろ時代遅れなのかもしれません。
デジタルとアナログのそれぞれの良い点で結ばれた融点の高い製品作りが現在の主流であり、デジタルはよりアナログなサウンドを追い求め、アナログはいかにしてより高音質を求め保ちながら、それと並行してデジタルの便利性と融合するかが時代の潮流に思えてなりません。
そんなわけで前置きが非常に長くなりましたが(苦笑)、今回ご紹介させて頂く商品は以下です。
Digidesign Eleven Rack
商品ページはコチラ
これをあくまでアナログの観点、つまりヴィンテージ・ギター、ヴィンテージ・アンプ、そしてエフェクターと本物を実際に扱ってきた我々スタッフがインプレッションするとどうなのか??どういう感想を持つのか???
メーカーサイドではないので辛口な意見も出るでしょうがそれがお客様にとって多少でもお役に立てばと考えまして、次回はインプレに本格的にチャレンジしたいと思います。
つづく。
当然そこにはデジタル技術というものが存在し、いよいよTVもアナログからデジタルへと放送方法まで変わりつつある現在、デジタル技術の進化イコール生活便利性の向上と言えなくはないでしょう。また数年前なら数万したようなモノが今は数千円で買える…そんな急進歩時代であるのも確かです。
さて、では音楽の世界ではどうなのか??特にレコーディング器材に関して言えば10数年前からデジデザインのプロツールズがレコーディング機器としてグローバルスタンダードとなり、現在はそれを生業とするプロからコンシューマーまで、幅広い層の支持に支えられ、音楽制作の現場にはなくてはならない存在にまでなった様です。
何故そこまでになったかと言えば、圧倒的なコストパフォーマンス性でしょう。
たとえば、ひと昔前の様にSSLやNEVEのコンソールがあるスタジオを作ったとします。当然予算は数千万から億単位。とても素人や個人が手を出せる代物ではありませんでした。
ところがプロツールズの場合は4〜5百万でそれ相応のレコーディング環境が出来てしまう為、アーティスト自身が自宅にそれらを常備しクリエイトに励む様になりました。プリプロ(デモ)というよりも本番録音もそこで出来てしまう為、当然莫大な経費の削減にもなりますし、そこからデータだけを持ち出して同じプロツールズの入ったレコーディングスタジオにおいてサウンド作りをすることも可能です。
あるいは、別のミュージシャンにあるデータを送り、録音してもらってデータを返してもらうといった時間がなく忙しいミュージシャンにとって、貴重な時間を有効に使える手段も活用されだし、そのコンパクト性からライブ録音のツール等、幅広く使用され始めたわけです。
まさに時代を席巻したプロのツールと言えるでしょう(笑)。
今回何故このようなお話からスタートさせていただいたかと言えば、私ども宮地楽器神田店ではこの10数年、上記したようなプロツールズ等のレコーディング器材と、それとは全く正反対と言えなくもない、ヴィンテージ・ギター及びヴィンテージ・アンプ&エフェクター等の販売をさせて頂いております。
当然、お客様の層が違うのはいたしかたないことのようにも思えますが、実は水と油とか、そういった類のものではありません。
音楽をクリエイトすなわち創造するに当たりましては、どちらも究極な器材(道具)と言えるのも確かであり、世界中の多くのミュージシャンがヴィンテージ・サウンドをこよなく愛し、ギター等に限らず、レコーディング機器に於いてもヴィンテージ・コンプやマイクプリアンプ等はいまだに目指すサウンドの中心になっているわけです。それはプロツールズのプラグインにヴィンテージ・エフェクトのサウンドがシミュレートされていることでも容易にわかることであり、すなわち、時代に流されない普遍的に良いサウンドというのは絶対的に存在するのであり、それは逆に言えばシミュレートでは再現不可能なそのものでしか出せない「究極の味」というのが存在し、それを求めているからこその現状ということでしょう。
つまり今現在に於いて、デジタルVSアナログといった観点でモノを考えたり、アナログよりデジタルが優秀といった考え方は単に生活必需品においての便利性だけであって、何かをクリエイトする場合にはむしろ時代遅れなのかもしれません。
デジタルとアナログのそれぞれの良い点で結ばれた融点の高い製品作りが現在の主流であり、デジタルはよりアナログなサウンドを追い求め、アナログはいかにしてより高音質を求め保ちながら、それと並行してデジタルの便利性と融合するかが時代の潮流に思えてなりません。
そんなわけで前置きが非常に長くなりましたが(苦笑)、今回ご紹介させて頂く商品は以下です。
Digidesign Eleven Rack
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これをあくまでアナログの観点、つまりヴィンテージ・ギター、ヴィンテージ・アンプ、そしてエフェクターと本物を実際に扱ってきた我々スタッフがインプレッションするとどうなのか??どういう感想を持つのか???
メーカーサイドではないので辛口な意見も出るでしょうがそれがお客様にとって多少でもお役に立てばと考えまして、次回はインプレに本格的にチャレンジしたいと思います。
つづく。
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