弦高調整ビス。通常、イモネジといった通称で呼ばれていますが、現行製品と、Vintage製品の違いに着目し、製作されたのが本パーツ!驚きのクオリティです。
Fender スタイルのブリッジを持つギターのサドル高調節のイモネジは、現行のものとVintageでは形状に違いがあります。
現行のもののほとんどが先端に凹みを持つ形状になっていますが、ヴィンテージでは凹みはなく滑らかなドーム形状になっていました。
この差は見た目には細かな差に感じますが、その形状がサウンドに与える影響はとても大きいものです。
オーディオの世界ではスピーカーを支えるスタンドやインシュレーターでサウンドが変化するのは常識とされていますが、そのイメージに近いかもしれません。
サウンドに関しては圧倒的に肉感的。
低音弦、高音弦関係なく全体のサウンドの角がほんの少し丸くなるような有機的な印象。
それでいて、音抜けが悪くなる印象は皆無なのが驚きのポイントです。
膜が張ったようなヌケの悪いイメージでは全くなく、あくまでも音楽的にまろやかさにシフトアップする感じです。
現行のイモネジがアーニーボールだとすると、こちらの商品はダダリオといった雰囲気でしょうか。
すでに発売されて好評を得ている、これまた恐ろしいほどのこだわりが詰まった同社のステンレス削り出しサドルとのマッチングのため、こちらのミリ規格のものはあえてステンレス製。
機能性とサウンドを兼ね備えたアイテムとなっています。
Fender japan を始めとするお手持ちのギターのカスタムとしても、同社のリリースするアイテムの補完としても秀逸。
やってみないとわからない系のアイテムですが、使えば感動すること請け合いです。
現在ヴィンテージ方向へのリプレイスの定番といえば RawVintage が筆頭ですが、機能的な観点からイモネジはあえてステンレス製を採用しています。
錆などの影響を受けやすいパーツだからこそのチョイスですが、それをこちらの商品に交換することで真の現代版ヴィンテージサウンドが完成するとも言えるかもしれません。
値段や、大量生産を完全に度外視して作成される本気のプロダクト。
メイドインジャパンで手作業で生産されるパーツから導き出されるそのサウンドをぜひ体感してください!!
*こちらの商品は一般的なメトリック規格のブリッジサドルに適応します。
*Short × 4 , Long × 8
- 2019.08.12 Monday
- Repair&Customizing