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この記事は2010.06.08 Tuesdayに書かれたものです。
 Vol.4 Fender TELECASTER CUSTOM BLK 1975

1972〜3年、フェンダー大改革のこの年、一見風変わりなテレキャスターが3機種発売されます。ひとつはFホールの空いたセミフォロー・ボディーにオリジナル・ハムバッキングPUを2発搭載した「TELECASTER THINLINE」(正確にはこれはモデルチェンジですが)、そしてストラトのラージヘッドに同じくオリジナル・ハムバッカー2発搭載の「TELECASTER DELUXE」。そしてコチラ、オリジナル・テレキャスターのリアPU&ブリッジはそのままにフロントのみハムバッカー搭載の「TELECASTER CUSTOM」です。これらの3兄弟は発売後40年近く、そのマイノリティーさと機能性、そしてサウンドで独特の存在感を放ち続けており、むしろ近年になってから内外問わない若手ギタリストたちに人気があります。
そんなギターに今回は焦点を絞ってその魅力に迫ります。


さて、よく間違い易いのが「テレキャスター・カスタム」「カスタム・テレキャスター」ですね。前者は今回のテーマのギターで後者は50年代から生産されているストラトと同じアルダーボディーでバインディングの入ったテレキャスターです。カスタムが前に付くか後ろに付くかで全く違うギターですのでご注意下さい(笑)。
で、72~3年にニューエイジ・テレキャス3兄弟(?)としてデビューしたこれらのテレですが、共通点はもちろんピックアップです。私の様な年配になりますと(ああ、言いたくないっ、苦笑)どうもこのハムバッキング・ピックアップは大きすぎてダサいといったイメージがあったり、ベイシティーローラーズがストラトに付けてたやつとか(笑)、国内ではYK氏がご自分で改造したストラトに付いてたとか、要するにストラト用のリプレイスメントPUのイメージがなくないわけです。
でもよく考えると時代的にストラト用のハムバッカーなんて70年代は無いも同然でしたね。流行ったのはEV以降ですから、フェンダー系の材と相性が良いということで皆さんこのピックアップに交換したんでしょうか??いずれにせよ、1ドルが360円の頃ですから日本でこんなことが出来る人なんて相当限られていたはずです。またむしろ、最近になりこのピックアップの評価がうなぎ登りであることからも解る様に、新たなフェンダー社のプロジェクトとしてセス・ラバーさんが気合を入れて開発したものでしょうから、それは当時から物凄い潜在能力を秘めていたのは確かなはず。それがようやく近年再評価され始めて、ニューエイジ・テレキャス3兄弟の人気に繋がっていると想像出来たり。
ちなみにこのハムバッカーは個人的な印象を言うとギブソンのミニハムに似ている気がします。芯があってギターのヴォリュームを絞ってもこもらずに艶やかなクリーンサウンドが出せる。しかも通常のシングルよりハムですので音圧もありますし、ヴォリュームをフルにして歪ませればハム独特のサスティーンが味わえます。歯切れが良いなんて表現もしますが、そういった部分ではミニハムと印象が重なるわけですねー。

とピックアップの話が長くなりましたが、72年が何故フェンダー大改革年なのかと言えば、皆さんご存知の様にほぼ全てのモデルのネックジョイント方法が変わるわけです。俗に言う「3点止め」という奴ですね。これはサウンド面では確かに改悪であったかもしれませんが、機能面ではとても合理的である「マイクロ・ティルト」というのが採用されました。

TLCUSTOM_joint_blog.jpg写真でお解かりかと思いますが、ネックジョイント部のボディー側にもネック側にも丸い金属のプレートが付き、ボディー側についたイモネジを外側の穴からレンチで上下させてネック角度をつけるといったものです。当然、ボディーとネックが密接しないのでサウンドに影響する(当然プレートも)のと4点止めから3点止めになることにより、ネックが上下左右に動きやすくなり、耐久性に問題があるというネガティブな意見も72年当初からミュージシャンの間ではささやかれていた様です。しかしながら、これらの仕様によって出るサウンドもあるわけでして、2010年代の今現在4点止めだから音が良くて3点止めは悪いと言った意見はほぼ聞きません(笑)。むしろ当時のサウンドに近づける為、フェンダーUSAではカスタムショップでもラージヘッドの70sモデルにはあえてマイクロティルト付きの3点止めネックを採用しています。よりリアルな70年代サウンドを求めるなら不可欠な仕様なのかもしれませんね。

次に3点止めネックが採用されてからは、ヘッド側にトラスロッドを回すビュレットが飛び出してきます。これはストラトもそうですね。結局のところボディーからネックを外さなくても反りやネック角度を調整出来る様にしたというのがこのフェンダー大改革の様ですが、当時のフェンダーにとってやはりエレキギターというのは完全な工業製品というか、営業側のクレーム対応等を合理的にしたということだったのが想像出来ます。よって50年代〜60年代にあった大切な何かというのは徐々に失われて行き、この後遂に(70年代半ば頃)第一期ヴィンテージギター・ブームが始まるというのも今考えると皮肉です(苦笑)。
しかしながら何度も申し上げます様に、元々フェンダーというメーカーは革新的にそれまでの常識をくつがえしてきたギターメーカーです。その背景も頭に入れると72年の大改革は賛否両論ありますが、今現在では確かにそれも歴史あるフェンダーそのものであり、我々を魅了したフェンダーサウンドに間違いないです。

というわけで、70年代の特徴と言えば他にスリムなネックシェイプというのがあげられますね。これはストラトその他のギターも同じですが、ナット幅が41mmのカマボコシェイプで全体的に細めというのがこの時代によくあるパターンです。これは手の小さい日本人にはとても弾き易いシェイプかと思われますが、現在は本家でも何故かデッドコピーされておりません(70s仕様でも)。もちろん日本のメーカーでもしていないです。何故なのか不思議ではあります。余談ですが、当店オリジナルのフリーダム・カスタム・ギター・リサーチオーダーモデルはこのあたりも特にこだわっておりますのでヨロシクお願いいたします(笑)

そして次はペグです。お馴染み「F-KEY」ですが、F-KEYは大きく2種類存在するのはご存知かと思います。66年から74年までのストリングポストがペグ底面から真っ直ぐに伸びているタイプと75年から80年代の段差が付くタイプですね。真っ直ぐ伸びているタイプのストリングポストはニッケルメッキで段差が付く方はクロームに変わっています。ちなみに近年のシャーラー製F-KEYは後者の段差タイプですね。このテレキャス・カスタムの個体に関しては真っ直ぐ伸びているタイプが付いていたのでこんな↓遊びも出来たりするわけです(笑)。

TLCUSTOM_peg_blog.jpg



次にコチラ、コントロールノブですが、何かウソっぽく見えるカタチをしておりますがこれが本物です。このあたりはもう、ヴィンテージだから味わえると申しますか、カッコ良過ぎですね。ところで、テレキャス・カスタムとデラックスはこの様に2ヴォリューム2トーン仕様といったレスポールと同じ配線になるわけですが、フロントとリアをミックスにした場合、一度にそれぞれのボリュームをコントロールしずらいといった難点はあります。しかしながら各PUのレベルとトーンを微妙にコントロール出来るというのは特にハムバッキングの場合重要ですね。前述させて頂いた様に手元のコントロールで多彩な表現が出来ますし、ハムバッキングをフェンダーのアンプに繋いで手元のヴォリュームを絞ってクリーンな音を出すなんていうのは背筋がゾクゾクするほど色っぽくて艶っぽくて素敵ですから(笑)。しかもテレキャス・カスタムの場合はリアがシングルですのでカントリー調のエッジが立って抜けた音も、アルバート・コリンズ系のアイスピッキングにも対応出来ます。

そんなわけでそろそろ書くこともなくなってきましたが(苦笑)、最後に塗装の話など。
この個体に関しましては横にキレイに細かいクラックが入っていて、よりヴィンテージらしさを際立たせております。このクラックはエイジド&レリック加工ではなかなか再現不可能でしょう。50〜60年代のナチュラル・レリック状態のギターもそれはカッコが良いですが、70年代の塗装が丈夫になってからのナチュラル・レリックというのもそれはそれは、やはりカッコが良いです。


まとめ

さて締めと行きます。以上の様に75年製とは言え、やはりフェンダーの魅力が随所に詰まっているわけで、考えましたらフェンダーってこの後、スターキャスターとリード&ブレット、エリートシリーズくらいしかニューデザインというのは出してませんね。他はほとんどが過去の焼き直しと言っても過言ではないでしょう。まあそのくらいレオ・フェンダーのアイディアが時代を超越して光っているとも言えますが、レオ・フェンダーなき後のフェンダーの意地みたいなものもコチラのギターからは感じられて、これはこれでやはり魅力に溢れたギターだと思います。
(あ〜〜、ストーンズとキースの話を持ち出さないで最後まで書けましたー!やれやれ)


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