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書いた記事数:1295 最後に更新した日:2024/02/08
この記事は2020.08.04 Tuesdayに書かれたものです。

今回は Gotoh のトレモロブリッジのハイエンドモデルやWilkinsonなどに搭載されているStud-Lockについてのお話。

 

上位機種にしか搭載されていない特許技術なのに、ほとんど解説情報がなく話題にも登らない地味なやつ。

 

いやいやこれを知らずに調整を完了してしまうのは勿体無いですよ!!

 

Stud-Lockとは何ですか?

まずはそのStud-Lockとは何だい?という方のためにご説明を。

 

日本が誇るパーツメーカーのGotohについては説明不要だと思いますが、そのGotohがフラッグシップモデルである510シリーズや同社で製造される Wilkinson ブランドの2点支持タイプのトレモロブリッジに採用している機構です。

 

2点支持のトレモロブリッジは、その名の通りボディに埋め込んだ2本のアンカーへスタッドをねじ込み、そのスタッドを支点としてブリッジを支えています。

Stud-Lockとはそのスタッドの中にもう一つネジが仕込まれている機構を指します。

 

画像で見るとこんな感じ。

 

 

スタッドの高さが変わってしまうのを予防する小さなネジくらいに思われていることが多い部分ですが、実はそれがメインの機能ではありません。

 

アンカー底面へ内部のネジを押し当てることで、アンカーとスタッドがより強固に固定されトレモロブリッジ本体からの振動をボディへ効率よく伝達するのが目的です。

 

特に Wilkinson などはブリッジ底面へサドルを固定されており、設計段階から弦振動伝達を非常に重視していることが伺えることもあり、この機能をきちんと調整してこそ本領発揮となると考えていいのではないでしょうか。

 

さて実際に調整してみましょう

 

細く解説しようかと思いましたが、上の画像でほぼ全てを説明してくれていますね。

 

 

ものすごくざっくり説明すると、諸々の調整(ネック調整・弦高調整等)を終わった後にStud-Lockを一番下までねじ込むだけです。

 

 

前回の調整でStud-Lockをきちんと設定してあると、スタッドを回してのブリッジプレートの上下がうまくいかない場合がありますので、弦高調整を行う前にStud-Lockは緩めておきましょう。

 

1、まずは全体の基本的な調整。各弦のバランスはサドル毎に行います。

  ここをきちんとバランスよく調整してあると、全体的に弦高をちょっと上下させたい場合などはスタッドの調整のみで行えます。

 

 

2、もちろん必要な場合はブリッジプレート自体の上下も行います。

  下がらない場合にはStud-Lockが効いてしまっているので、穴の中に1.5mmのレンチを差し入れて緩めてください。

 

 

3、弦高がバッチリ決まったら最後にStud-Lockを一番下までねじ込んで完了!!

 

Stud-Lockの調整をきちんと行うと倍音がタイトに出る雰囲気を感じます。

特にWilkinsonの肉抜きサドルは高音がバラける印象がありますが、そこがシュッとスマートになる感じ。

また、振動のロスがないからか音の立ち上がりもよくなる印象。

弾いてる際の腹部への振動もやはり違うように感じます。

 

しかし、タイトな倍音感が少し物足りなく感じる方もいるかもしれないなぁというのも正直な感想です。

特に高音のじゃらつくような帯域の暴れ感が少なくなるので、これはもう好みの問題でしょうか。

 

セッティングに困ったらご相談ください!!

ご自分のギターいじって見たくなりましたか?

 

今回のStud-Lockに限らず、ギター・ベースはちょっとしたセッティングで弾きやすさだけでなくサウンドも大きく変化します。

 

好みのサウンドがなかなか出ない時や、ご自分で行ったセッティングになかなか満足出来ない時はお気軽に一度ご相談ください!!

 

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  • 2020.08.04 Tuesday