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正月休み(1月1〜2日)のみ

TEL:03-3255-3332
FAX:03-3255-0382

 
この記事は2009.06.15 Mondayに書かれたものです。



時は70年代前半、世の中は欽ドン(ラジオです)、深夜放送、愛と誠、ローラーゲーム(古っ!)、そしてニューミュージックと後に言われる「フォークブーム」の真っ只中。井上陽水の「氷の世界」というアルバムが日本初のミリオンセラーに輝いたり、深夜放送のDJには当時人気であったフォークミュージシャンが軒を連ね、彼等の決まり文句はだいたい「俺はTVには出ない」でした。何故でないのか??ルックスがTV向きで無いから???
いや、細かいことは置いておいて(苦笑)、それが当時の彼等のステータスだったのです。そして彼等は深夜放送内で様々な洋楽やTVでは流れないアンダーグラウンドな音楽を教えてくれました。私たちはそんな若者的文化(当時はそうだった)に憧れを抱き、毎晩翌日の学校のことなどそっちのけで聴き入ったものです。

しかしながらそれとは別に、たとえば兄貴の影響だったり知人の影響で、直接洋楽にハマってしまう輩も当然いるわけです。どちらかと言えばそちらはロック系の人たちであり、ビートルズであったりストーンズであったり、はてまたプログレであったり、ハードロックであったり、その後に登場するクイーン、キッス、ベイシティーローラーズ(笑)であったり、そんなフォークブームを斜め目線で見ていた人たちもきっと多いことでしょう。

そこで今回、登場する我らがたかださんも例外でなく後者にあたり、 中学生、いや小学生の高学年くらいから洋楽というものに興味が湧いて、初めて買ったレコード(当時はもちろんレコード盤、しかも45回転)がカーペンターズなんていう私たちの世代にはよくあるパターンから音楽にのめり込んだうちの1人です。
たかださんの場合その後は純粋に(?)ハードロックの道に進み、いわゆる後にギターキッズと呼ばれることになる某出版社の某ギター雑誌のような、エレキギター一筋、ハードロック一筋(クロスオーバーは若干クロスしているようですが、笑)で80年代前半のジャパメタブームに突入していくわけですが…(笑)。

ある日、いつものように仕事帰りにたかださんと琥珀色で泡がたった飲む心のオクスリを摂取していると唐突に言われました。

「あのさー、初歩的な質問していい??」

「なんすか?」

「笑わないで聞いて欲しいんだけど」

「な、何すか?…(苦笑)」

ちょっと間をあけて
「スリーフィンガーって何??アルペジオと何が違うの???」


おいおいおいおいっ!(普通はウチラの世代なら必ず通るスリーフィンガー、まさにホントにこの人はフォークを通ってないんだと実感。それにしても、ハードロックでもJペイジのようにピックを握ったままするスリーフィンガーというか“フィンガーピッキング”というテクもあるはずなんですがねえ。そっちの方がどちらかというと難しいですけど、苦笑)
「えーっとっすねえ、スリーフィンガーちゅうのはその名の通り、右手の3本の指で…(以下省略)」
と説明。

「なーーんだっ、それだけの話なんだ。そうかそうか(若干気が晴れたご様子)、じゃあ4本の指で弾いたらフォーフィンガーなわけだよね??」

「まあ確かに分散和音という意味ではアルペジオと同じで、3本の指で弾くからスリーフィンガーなんですけど、スリーフィンガーにはある程度パターンが存在して、それが16分音符の早いパッセージなんすよ」「たとえばビートルズの“ブラックバード”(あれは2フィンガーか??)とかサイモン&ガーファンクルの“アンジー”“ボクサー”なんかが有名なんじゃないすかね!?」


洋楽の人なのでつい洋楽で説明しましたが、スリーフィンガーの達人といえば、忘れてならないのが我が日本を代表するギタリスト、石川鷹彦さんであり、70年代初期フォークブームの頃のフォークミュージシャンのレコードはほぼ全てこの方が弾いていたわけです。
それを言ったところ、実はたかださんも現在某国営放送で放送されている石川鷹彦さんの番組を見てこの歳になり初めて、フォークやスリーフィンガーに興味が湧いたとのこと(笑)。

そこでふと湧いたアイディアが、今度当店のトライアスロン・フェスタで行うイベントのこと。
それに引っ掛けて石川さんがスタジオをやっていたアーティストで一番有名な「かぐや姫」一派の曲をマスターしてみたらどうか?ということでした。これこそ一石二鳥!(爆)イベントの告知にもなればギターも上達出来ます。早速話を振ったら即答でOK!!との事(笑)。

スリーフィンガーもいろいろありますが、「22才の別れ」はリズムがシャッフルというのと、特に“風”バージョンはナッシュビルチューニングだったりで面倒だということから、考えた末、かぐや姫“4畳半フォーク”の代表作「赤ちょうちん」に独断で決定!!これはハンマリング&プリングが絡まった代表的スリーフィンガーパターンであり、石川さんもおっしゃっていますが、何をイメージしてプレイしたかと言えば上記の“アンジー”らしいのです。

ということで赤ちょうちんで決めた課題曲赤ちょうちん(笑)。キャベツばかりをかじる勢いで練習に精を出してもらいましょう!!!詳細は次回から。



ここで宣伝です。あの頃弾きたかったあの曲この曲、もちろん邦楽に限らず洋楽もオーケイ。フォークに限らずロックもオーケイ。みんなで楽しくグループレッスン出来ちゃいます!!(より専門的に深く習いたい人は個人レッスンがオススメ)詳しくはコチラ↓

大人のための音楽教室 http://www.miyajimusic.com/school/

ちなみに写真はYAMAHA PMS講師の徳山恭介先生にご教授されるたかださん。徳山先生はMUSIC JOY神田でも教えられています。

宮地楽器MUSIC JOY神田 03-3255-2757
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この記事は2009.06.12 Fridayに書かれたものです。

LCネットワーク


LCネットワークについてご紹介させていただきます
なにやら聞き慣れない言葉ですが、ギターでの主な用途は特定の周波数帯の
フィルターとして使われます。

使うパーツは2点。
皆様ご存知のコンデンサー、それとチョークコイルです。


チョークコイルとは簡単にご説明させていただくと、銅線をぐるぐる巻き
にしたもので、高い周波数を通りにくくする役割を持ちます。
コンデンサーは低い周波数を通りにくくするので、2つは逆の役割を
持っていることになります。

この2つのパーツを使い、LCシステムの計算式を使えば
自分の好きな周波数帯を出すことが出来るのです。
(厳密に言えばパーツに誤差があるので正確にはいきませんが・・・)

作り方は簡単!
この2つを直列に繋ぐだけでLCシステムの完成です!!!
ワウの半止めの様な音から不思議な音まで様々です。

ただし、これを常に働かせていると通常の音が出ないのでスイッチできりかえて
使う必要があります。
GIBSONのES-355などがバリ・トーンという名称をつけて
ロータリースイッチで数種類の音を選択できるようになっていますね。

余談ですが、バリ・トーンを使えない音として回路をバイパスさせたり
取り除いているケースが非常に多い様に思います。
現に積極的に使っている方をほとんど見たことがありません!


そんな注目されていない今だからこそ!
ボーダーレスな音楽が作られ続けている今だからこそ!!
どんな物にも挑戦してみて、新しい音楽に向けて模索し続ける事も
大切なのではないかと思います。(それ一筋も勿論好きですが)


今まで一般的なハイカット・トーン回路を使ってきたあなた!!
多彩な音はエフェクターで演出していたあなた!!!!!

一度試してみませんか!!?

「自分のギターでいきなりは...」
という方にはLCシステムの音がどのようなものか
宮地楽器のこのギターで体験できます!



このギターも様々な音を出すことが可能なので、是非実際に体感してみて下さい。
まあ以前スタッフの高田がブログでご紹介させていただいたギターなのですが(笑)

自分のギターにつけてみたい!!
という方は実際にカスタマイズさせていただくことも可能なので、
その際はリペア担当篠原までご相談いただければと思います。

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この記事は2009.06.08 Mondayに書かれたものです。
 まだまだ続くMIYAJI TRIATHLON FESTA2009でございますが、第2ラウンド終了後、第3ラウンドまでの間のPIT期間と銘打った“CUSTOM−AX(カスタマックス)”なる企画を只今進行中です。

この“CUSTOM−AX(カスタマックス)”、実は店長による造語で、“CUSTOM(特別あつらえ)AX(道具、つまりギター)”を意味するらしい。つまり、トラディショナルな仕様に対し、特殊なマテリアルの採用や独自ボディ構造をしていたり、サーキットを変更したり、ピックアップを変更したりと、その個体ならではのオリジナル性を持った楽器をオススメしたり、ご自身に合った仕様にカスタマイズすることにより、よりオリジナリティー溢れるミュージック・ライフを提案させて頂くということだと思います。

そんなオリジナル性が満載なのが、今回ご紹介させていたく
”FreedomCustomGuitarReserch RRH-12“ です。


独特のボディ・シェイプを持つこのギターは、F.C.G.R.が長きに渡って培ってきたギター製作のノウハウを投入し世に送り出したフル・オリジナル・モデル、”RRシリーズ“のホロー・ボディ・ヴァージョンです。
手にとって見るとその軽さ(2.93kg)に驚きます。そして弾いてみると、ヌケが良く、かつ芳醇でアコースティカルな生鳴りに感動します。そのサウンドの秘密が独特のボディ構造にあります。このギターは、フルアコースティックでありながらセンターブロックを持った特別なギターなんです。

美しい杢を持つ”ホースチェスナット“のトップが作り出すナチュラルな振動に、特殊なセンターブロックが腰とエッジを与えます。このセンターブロックは、トップ材には触れていない構造になっているのでトップ材の振動をとめてしまうことがありません。

しかも、センターブロックには、櫛状のスリットが入っていて、微妙な倍音構成をコントロールしているんだそうです。また、通常はボディトップにデザインされるサウンドホールもボディサイドにスリット状にいれられており、ここでもサウンドを一切スポイルすることなくボディ全体に伝えています。


また、エレクトリック、アッセンブリーにもフリーダムならではの使えるオリジナルが生きています。一見、レスポールと同じように見える4コントロールですが、実は違います。マスターボリューム、マスタートーン、まあこれは普通として、あと2つのコントロール。これが、フリーダムのオリジナルの”タップ・コントロール“と名づけられたシステムです。
このシステム、なんと、ハムバッカーをシングルコイルに”連続可変“させるシステムなんです。コイルタップというと、普通、シングルとハムバッカーの切り替えがポピュラーです。でも皆さん、ハムバッカーのタップ・シングルって、頼りなさすぎませんか?このシステムがそれを解消してくれます。0に閉じ切ったタップ・コントロールを段々と開いていくことにより、シャープででしっかりしたシングル・サウンドから、艶やかでコシのあるP-90・サウンド、少しファットな感じのP-90・サウンドまで自由自在なサウンド・メイクが楽しめます。因みに自分はタップコントロールを”6.5“くらいに開いたサウンドがお気に入りです。

以上、RRHに息づいているF.C.G.R.のオリジナルの一部をご紹介してきましたが、これらの機能をいかすのは、緻密で繊細で、一切の妥協がない”丁寧な組み上げ作業“であり、それが一番のフリーダムのオリジナルなんです。当店も発注から納品から6ヶ月以上待ちました。あなたのミュージック・ライフにおける一生つきあえるパートナーにいかがですか?
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  • 2009.06.08 Monday
  • -

この記事は2009.06.07 Sundayに書かれたものです。

 「カスタマイズ。」

クルマやバイクの世界でもよく使われるコトバですね。
外観はまったくフツウに見えるクルマが、実はサスペンションが換えてあったり、
エンジンをいじったりしていてドライバーの思う通りのセッティングにしてある。
やたらと高価なパーツをつけて自己満足に浸る人もいるでしょうが、
その多くは自分のアクセルワークや、普段走る道に合わせるための必要な改造です。


そして、ギターの世界も同じ。
工業製品として大量生産されたギターは、いくら弾きやすいものであっても、自分だけのために作られたものではありません。
自分にとって弾きやすいギター、自分が求めるサウンドはメーカーが知る由もない。
それは他ならぬ自分のアタマの中にしかないからです。
でも、その理想に少しでも近づけたい。
それがカスタマイズということなのでしょう。


究極のカスタマイズ・ギターを作るには、自分でボディ材からネック、パーツなど全部指定して
シェイプもデザインし、信頼ある工房に頼む、といったところでしょうが、
ノウハウや期間、それなりの出費を覚悟しなければならず、リスクが非常に高いものです。

早道としては、やはりまず既製品で素材の良いギターを探し、弾き込んで行く過程で改良をどうするか考えて行くのがよさそうです。
また、完全に自分の趣向にあったカスタム・ギターがあれば、それに越したことはないでしょう。


そんな中、今日ご紹介するのは最近入荷したての
FREEDOM BLACK PEPPERです。



フリーダム・カスタム・ギター・リサーチ。
フリーダムのホームページでは、なんとギターの品質保証100年を謳っていますので、孫の代まで使えそうです(笑)。
(ギターにも200年住宅みたいに減税措置があればいいのに!)
フリーダムは長年のギター製作経験から既製品を徹底研究、普通のテレキャスター・シェイプのギターにも、必ず新しい概念をプラスして独自のカスタマイズをしています。
こちらのBLACK PEPPERも外観はフツウのシンライン・テレですが、フツウではありません。


まず、持って見ます。
第一印象は驚くほど軽い。測ると2.65kgしかありません。
しかしながらボディが軽いギターによくありがちなヘッドが下がることもありません。(センターブロックのないRED PEPPERなどはペグのボタンをプラスティックにしてヘッドを軽くして重量バランスをとっていたりします。)
そして極薄ニトロ・セルロース・ラッカーの触感がすぐ手に馴染み、鳴りのよさも予感させます。



こちらのBLACK PEPPERはセンターブロックのあるセミホロウ・ボディですが、フリーダムの独自の技術でセンター・ブロックとトップ材は密着せず、空間を設けてあります。
Fホールから小指をいれてみますと、確かにセンター・ブロックはトップ材と離れています。
これをすることにより、トップ材の振動をセンターブロックがスポイルしない構造になっているそうです。
完成した状態では確認できませんが、このセンター・ブロックは櫛状に切り込みが入れてあり、さらに音響特性を豊かなものにしているとの事です。


さて、そんなことを念頭に置いて生で弾いてみます。
豊かなサスティンと、全域に渡ってウォームなサウンド。
既製品に例えるなら、マホガニー・ボディのフルアコに近いものでしょうか、なかなかフェンダー・サイズのギターでは例えようがありません。
さらに、抱えて弾いたときに、ボディの鳴りはもちろんのこと、手のひらに当たるネック部分でも同じように弦振動が体感できます。

フロントのハムバッカーPUは低音域を十分に、リアのシングルPUは高音域を正確にアウトプット。
良質なボディ、ネックが作り出したサウンドを余すところ無く出力します。


うーん。

カスタマイズのお話がしたくてこのギターをネタにしたのですが、
結論。


「いじるところなし。」


すみませんでした。このまま100年お使い下さい。



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  • 2009.06.07 Sunday
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この記事は2009.06.05 Fridayに書かれたものです。

  スイッチポット


画像はPUSH-PULL式のスイッチポットです。
その名の通りポットとスイッチを組み合わせた便利なパーツで、
今となってはギターの改造として一般的なものとなりました。

単純にポットとスイッチを組み合わせた物なので、“外観を変えたくない”
とか“スイッチを取り付けるスペースが無い”場合に大変重宝するニクイ奴です。

使い方は様々ですが、今回はその中でも代表的な例をご紹介させていただきます。

ハムバッカーは通常2つのコイルが直列になったものが1つのピックアップ
として機能していますが(例外多数あり)
今回はそれプラス片方のコイルだけでも音を出せるようにしていきたいと思います。

ただし!!
それをするにはタップ線付のピックアップであることが条件です。
そして今回はコイルタップ付き2芯シールド線のピックアップを使います。

こんな感じになりました。


今回のカスタマイズと並行して線が今にも切れそうな箇所や半田の具合が良くないため、全ての配線をやりなおしました。

実際に音を出してみると、シングルでもハムでもない独特のサウンド!!
コイル1個分を使うため、出力は下がりますが色々な使い道がありそうです

ちなみに今回カスタマイズしたギターはこちら。


EPIPHONE JAPAN LPS-80 USED ¥42,000
ジャパンメイドのなかなか造りの良いギターです。

夏休みも近づいてそろそろギターに挑戦してみたいと考えている学生諸君!!
初めての一本にいかがでしょうか?

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この記事は2009.06.02 Tuesdayに書かれたものです。
このコーナーも実に10回目を迎えました。今まで大体おおまかな歪み系エフェクターの種類、そして使用方法を皆さんと一緒に考えてきました。
皆さんそれぞれが好みやこだわり、あるいは経験により、ご自身に合った歪み系を選択され使われているでしょうし、仮にまだ「これが自分の音」という機種がみつかっていないにせよ、それを求めて日々探求(?)を続けられていることと思います。

いずれにせよエフェクターの世界に限らず、あまりにもいろいろな製品があり過ぎて本当にその選択に困るのは確かです。そして冒頭にも書きました通り、今後は良いモノのみが残っていくことになるのは間違いないでしょう。
ただし、こちらも冒頭に書きましたが、良いモノとは使う側の好みで決まってくるということです。ある人には良いモノであってもある人には悪いモノにもなるわけですので、いちがいに良い悪いは判断出来ないわけであり、当然私ごときが私の好みだけでウンチクを述べるつもりは毛頭ございません(笑)。こちらではあくまで客観性を念頭に置き、商品等をご紹介させて頂いているわけです。

ということで前置きが長くなりましたが、歪み系エフェクターの話も架橋の架橋となりました。最後にお話したいのは一番シンプルで一番歴史が古く、かつ一番深いであろう純粋な(?)「ブースター」のお話です。次回と合わせまして2回連続でお話させて頂きたいと思います。


さてブースターのお話をする前に、本来、何故ブースターというものが使用され始めたのか?そして「ディストーション・サウンド」とは一体何だったのか??まずはこのあたりに視点を置かないとならないでしょう。
ディストーション・サウンドがこの世に登場したいきさつは通説として以前別のタイトルで書かせて頂いたのでそちらをご参考頂くとして、結局ギターの歪み音(ディストーション・サウンド)というのはマーシャルアンプという存在があって初めて産声をあげたというのが一般的に言われるところであり、マーシャルというアンプとは切っても切れない縁にある様なのです。

次にお話する情報のソースは信憑性が定かでないので皆さん半信半疑で聞いて頂いて結構なのですが、実はブルース・ブレイカーズのアルバムでクラプトンが使用したアンプは、あの有名な後にBLUES BREAKERと呼ばれるコンボタイプのアンプ(MODEL 1962)ではなかったらしいのです。アルバム裏ジャケットに映っているあのアンプに関しては、あくまでステージ用であの場所にはサブとして置いてあったとのこと。

では本当は一体何を使っていたのでしょうか??
これが特注の18Wのマーシャルだったということらしいんですね(奇遇か、たしか数年前に発売されたハンドメイド・コンボアンプ(1974X)は18Wでしたね)。そしてそれにダラス・レンジマスター(ブースター)をかましてよりハイゲインにしたのがあのサウンドなのだそうです。そして当時のクラプトンはその秘密がバレるのを恐れて、決して口外しなかったと言います。またジム・マーシャルもそんなクラプトンに気を使い、口外しなかったと述懐していたとその情報をくれた方はおっしゃっていました(ちなみにその人は直接ジム・マーシャルから聞いたそうです、苦笑)。これは非常に興味が湧く内容です。
確かにこの話は理にかなっていて、18Wならば、当時の一発録音のレコーディングでもまわりの楽器に音が被る事もなく、バランス良く歪んだ音を出せた筈であり、しかもブースターをかますことによって、よりアグレッシブなサウンドを得られるわけです。

そうなると逆に考えれば、ディストーション・サウンドとは決してあのレコーディングの偶然の産物ではなく、最初からクラプトンの頭の中には“ディストーション・サウンド”のイメージがあったのであり、ジム・マーシャルもそれに協力していたという事実が浮かび上がります。
そしてレンジマスターが、よりハイゲインなサウンド作りの為に使われていたとしたならば、ディストーション・サウンドが確立された(と一般的に言われる)その時点で、ブースターとアンプとは対(つい)であったということが言えます。この意味は非常に大きいです。


そんなわけで、ディストーション・サウンドの確立時点でブースターというエフェクターがそのサウンド作りにウェイトを占めていたのなら、当然その情報はどこからか漏れるでしょうから、後のアーティストもマーシャルを使う場合にブースターを使用していたのは歴然です。
たとえばジミヘンならば、ダラスのファズフェイスをブースターの使用方法で使い、ストラトキャスターの潜在能力を引き出しました。リッチー・ブラックモアもホーン・ビー・スキューズというコチラも60年代に僅かに生産されたブースターを使用し、あの切り裂くような音圧のサウンドを出していたことが近年になって明らかになったりしています。

さて、ここで違う視点からブースターというものを考えましょう。エフェクターのアウトレベルを上げることにより(ギターからアンプへの信号を増幅させて)、アンプのプリ部に負荷をかけゲインとサスティーンをアップさせるモノがブースターだとしたら、それをブースターと名の付くエフェクターで行わなくても、アウトレベルを増幅出来るものであれば全く系統の違う(歪み系でない)エフェクターで同じことを行うことは可能なわけです。

確かに60年代からそうした使い方をしているアーティストは非常にたくさんおります。
オモシロイのは通常そうは使わないモノ、たとえばテープエコーやコンプレッサー、またはアナログディレイやコーラスまでがそうして使われていたこと。
特にコーラスのBOSS CE-1に関してはレベルを上げた時に歪む特性を利用してゲインブースター(回路を通した時の音質を重視してとなるとプリアンプという言い方も出来る)として裏技で(?)使用されてきたことには驚かされます。

いずれにせよ、この様にブースターとは近代のギターサウンドが確立された頃から、アンプたちの良きパートナー、サポーターであり続けたわけであり、それは現在でも続いているわけです。

          
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この記事は2009.05.29 Fridayに書かれたものです。
        

フェンダーを使わない偉人

フェンダー、ギブソンといえば言わずと知れたギター界の老舗中の老舗。
おそらく世界中のミュージシャンがアマチュア・プロを問わず一度は手にし、または一生
手離すことのない、馴れた道具として愛用していることでしょう。
著名なミュージシャンならばなおさら、トレードマークとして愛用していないにしろ、フェンダーを手にしている写真の2〜3枚くらいは発見できるものです。
しかし、その偉大なるベーシストはフェンダーを手にしている写真をあまり見たことがありません。
その人の名はポール・マッカートニー
ビートルス関連の本や写真、CDからWEB上の豊富な情報が満ち溢れている2009年現在においても、彼がフェンダーを持っている写真は、UFOやネッシーの写真よりも発見が難しいものです(笑)。(*注1)
ウィングス時代にはリッケンバッカーやヤマハ、ソロではWALなど他のブランドもしっかり使っている彼。彼はフェンダーが嫌いなのでしょうか?
何か因縁めいたものも感じてしまいます。

いやいやしかし、いろいろビートルズ関連の本を読んでいると、どうやらそうではなさそうです。
では真相はいかに。もはや説明不要の天下のビートルズではありますが、デビュー前にハンブルグで駆け出しの貧乏バンドだったころ、ドイツやイギリスではアメリカ製のフェンダー製品は輸入楽器で高価なもの。もちろん当時のポールにとっても高嶺の花でした。
いつかはフェンダーを手にしたいとの夢を持っていたものの、完全に「手に入らない楽器」としてポールの脳裏に刷り込まれていて、その影響でフェンダーには手が伸びなくなった、と本人が述べているそうです。
今では工場全部を買い取れるほどの経済力もあるでしょうに、興味深い話ですね。

   
さて、ポールのトレードマークといえば、やはりこのヘフナーです。
なぜポールがこのベースを手に入れたのかは諸説ありますが、修行時代のハンブルグ中心部に、唯一あった楽器店に飾ってあり、価格が手ごろ、ボディが左右対称で左利きでも違和感ないデザインであったことなどから購入をしたというのが有力な説です。
楽器店に長く勤めていますと、お客様が運命の一本に出会う場面をいくつか体験しますが、ポール・マッカートニーの場合、その後トレード・マークになるのみならず、独特なベーススタイルを確立してゆくための不可欠な道具であるヘフナーと早期に出会っていたことは非常に興味深いところです。
また、ロック史上初めてフィードバック奏法をレコーディングした曲は ”I feel fine"といわれていますが、ジョンがGIBSON J160Eをアンプに入れたと同時にポールがヘフナーで A音を弾いたときにジョンのアンプに起きたノイズが「フィードバック」の始めて物語だそうで、こちらもヘフナーなしにはありえない話だったかも知れません。
さて、そんなことを踏まえながら当店のヘフナーを弾いてみましょう。

第一印象は誰にとってもそうですが、非常に軽い。現代のベース・スタイルから考えますと、大丈夫かな?といった印象をもつ位、華奢な印象です。しかしながら、その構造はすでに何百年と培われたヴァイオリン製作のノウハウが応用されているため、イメージからくる弱さとは裏腹に強固なものです。
軽さとスケールの短さが相まって、演奏は自然とハイフレットまで指が移動してゆきます。
このあたり、才能のあるミュージシャンであるポールが使えばハイフレットも自由自在に使い、新しいスタイルを作っていったのも頷けます。

サウンド面では、現在のベース・サウンドと比較しますと、非力ではありながらホロー構造によるエアー感がピッキングのあとにしっかりついてきて心地よいものです。
また、当然サスティンも長いものは期待できませんが、思ったところでスッパリ切れる適度な、かつコントローラブルな減衰をつくり、早いパッセージでも決してモタモタしないもの。バンドで演奏したら、ちょっと多めにミュートしたバスドラムと上手くからめば独自のビート感をつくれそうな予感がします。(もちろんタオルでミュートしたスネアともバッチリ!)

フェンダーに育てられたわれわれ凡人は「フェンダーを使わない」などと断じて言えませんが、ヘフナーには確かに「これでなければならない理由」がたくさんありそうです
今までさまざまなコピーモデルが出回っていましたが、こちらのヘフナーはしっかり作りこみがされた復刻モデルです。
ヴァイオリン・ベースを弾いたことのない方はぜひ一度体験されると、ビートルズ・サウンドの秘密に一歩近づくことが出来るかも知れませんね。
ポール・マッカートニーにヴァイオリン・ベースを出会わせた楽器店のように、貴方に運命の一本、奇跡の一本をご案内できますよう、日々努力してゆく所存でございます。


(*注1)ポールがフェンダーJB(ブロックインレイのレフティー)、テレキャスター(サンバーストのレフティー)、エスクワイヤ(右用を転用)を持った写真がわずかにWEB上にあるようです。ご興味のある方は海外サイト等で検索してみては?


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  • 2009.05.29 Friday
  • -

この記事は2009.05.26 Tuesdayに書かれたものです。
前回KLON CENTAURについて軽くお話させて頂いたので、今回はオーバードライブをブースターとして使う場合の問題点とポイントをお話させて頂きます。
中級者以上の方であればたぶんどなたでもご経験がおありでしょうが、たとえばマーシャルアンプを歪ませてバッキングをやっていて、さていざソロだという時にオーバードライブを踏む…するとゲインは増えたものの音が細くなって前に出てこず、
え??そんなはずじゃ???と思われたことが1度はあると思うのです。
その原因として考えられるのが(エフェクターのセッティングの問題というのはひとまず置いておくとして)エフェクター内部でのコンプレッションがあげられます。最近よく歪みモノ関係の話をしている時に「コンプ感」という言葉が頻繁に使われたり、コンプカット機能がついた歪み系エフェクターも数多く出ていますが、まずはそのあたりからお話ししたいと思います。

“コンプレッション”とは音が圧縮されて潰れた状態を指すのですが、もともとオーバードライブというエフェクターが出現した時代(70年代)、メーカーのキャッチフレーズには決まって「チューブアンプをドライブさせたような」の形容が入りました。
オーバードライブが登場する前に存在した歪み系エフェクターとは主に人工的に(電気的に)歪ませたサウンドを作るファズか、ギターからの出力レベルを持ち上げてアンプ本体に負荷をかけ、最終的に歪んだサウンドを作るブースターのふたつでした。そしてMXRの「DISTORTION+」の登場あたりが、オーバードライブ的なエフェクターの始まりであり、その後MAXONから発売された「SOFT DISTORTION OD-880」、そしてその名もズバリ「BOSS OVER DRIVE OD-1」へと繋がるわけです。海外では「DOD OVERDRIVE/PREAMP 250」も丁度その時期に発売されました。

それが70年代半ば、オーバードライブというエフェクターが登場した始まりです。
「チューブアンプをドライブさせたような」ということは逆に考えれば、何らかの事情でチューブアンプを使用出来ない人向けに開発されたエフェクターがオーバードライブであると言えなくないのですが、そう考えますと、オーバードライブとは当時のソリッドステート(トランジスタ)アンプ用かもしくは、どちらかと言うと歪みづらいクリアーな音のするチューブアンプ用に開発されたチューブドライブ・シミュレーターと考えられなくはありません。

そこがオーバードライブとブースターやファズとの大きな違いであり、ブースターはチューブアンプに負荷をかけてよりハイゲインでロングサスティーンなサウンドを狙ったものですから、どちらかと言えばチューブアンプを持っている、あるいは使用出来る環境にある人向けのエフェクターだったはずです。
またファズはソリッド・ステート、チューブアンプ問わず、そこに過激性、当時で言えばサイケデリックな?サウンドを求める人向けにあったものとも考えられます。

そしてオーバードライブがチューブアンプのプリ部に負荷をかけてゲイン&サスティーンを向上させたナチュラル・オーバードライブ・サウンドをシミュレートしている以上、その時に本来かかるであろう(アンプ上で)コンプレッションしている音までエフェクター本体でシミュレートしている筈なのです
(論理的に適切な表現ではないかもしれませんが、使う側として考えたらそう感じます)


オーバードライブをブースターとして使用した場合、特にゲインの高いマーシャル系のアンプですとアンプでもコンプレッションがかかるわけですから、プラスそのエフェクターのコンプレッションが仇(あだ)となる相乗効果をもたらす場合があります。
それが、音が痩せる、抜けない、その他のストレスなのです。そしてエフェクター本体が歪むタイプであればあるほどそういった傾向が顕著に現れます。

ではオーバードライブをブースターとして使用した場合、どうすれば音が潰れなく出来るのか???

一言で申し上げるなら
アンプに入力する前の段階でむやみにコンプレッションをかけないことです(エフェクターのゲインを上げない)。
もし歪み易い、たとえばマーシャルのようなアンプを使用する場合はコンプレッションの少ない、本来のブースターとして機能するようなオーバードライブが好ましいと言えます。そして仮に一般的な(コンプ感の強い?)オーバードライブをブースターとして使ったとしても、ゲインを低めレベルを高めに設定するのはある意味常識となっており、その様に使用することによってアンプのゲインやサスティーンを向上させるのみならず、その歪み感や音質、あるいはエフェクターの特性をアンプの歪みと混ぜて繊細な音作りが可能な上、ギターからアンプ直の使用とはまた違ったファットで倍音豊かなサウンドになる場合も多く、バランスによってはアンプもエフェクターも、本来の本領以上のサウンドが発揮される場合もあるといったメリットがあるわけです。

以上の様にオーバードライブをブースターとして上手く利用するには、あくまでアンプの歪みの補佐役と申しましょうか、そのあたりを頭に入れながらお使い頂くのがよろしいかと思います。そしてっ、
「使用するアンプに合わせたエフェクター選び」
これがとても重要になってくるワケです。

確かに古くはBOSS OD-1をマーシャルのブースターに使うのが一般的だったり、90年代に入るとビンテージのIBANEZ TS-808やTS-9がアメリカでバカ売れして1000ドル以上の値がついた時期もありました。しかし最近ではこれらの名器を設計ベースとしたもっと実用的なというか洗練された商品もたくさん出ております。たとえば、OD-1をマーシャルのブースターとして使用した時に起こる何らかの問題(たとえば上記したような音の潰れ、音痩せ)、これらを克服する為に最近ではコンプカット・スイッチが付いている機種も数多くありますし、最初からブースターとしての使用を考慮に入れたような非常にコンプ感の少ないオーバードライブも出ています。

これらの特徴としては、エフェクトオンにした状態でギターのボリュームを絞っても音が篭るといったことも無く、むしろ回路を通ったことにより高域の倍音が強調され、美しく艶やかでしかもファットになって手先のニュアンスが非常に出やすくなる機種も多いわけです。
よってかけっぱなしでプリアンプの様な使い方も出来ますし、またミッドにレンジを集中させて、アンサンブルの中で抜けてくる(他の楽器とぶつからない)MAXON&IBANEZのレンジ感をもっと太くしたようなKLON CENTAURのような機種も存在する為、使い方は様々。
自分が演奏する音楽ジャンルに合わせたドライブサウンドの追及がよりし易くなったと言えます。
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この記事は2009.05.24 Sundayに書かれたものです。
えっ!もう夏ですかっ!というくらいに、日差しが暑い今日この頃。(沖縄はもう入梅だそうですね!)もう半袖で充分だな、などといって衣替えをすると、急に2〜3日寒い日があって、風邪ひいちゃったりするんですよねぇ。なんてことがないよう、みなさん、気をつけてくださいね。

さて、MIYAJI TRIATHLON FESTA 2009も第2ラウンドのゴングが鳴り響いておりまして、“MWCG(Miyaji World Guitar Classics)”なるイベントが熱血進行中でございます。えっ、MWGCって何?という方は、今すぐ当店HPをチェック!↓
http://miyajikanda.shop-pro.jp/?mode=grp&gid=35571
要するに、当店が独自の視点からチョイスした“Artist Model”たちを、皆さんにご紹介するという企画です。その中から、まず、私のオススメの一本は
FreedomCustomGuitarResarch(FCGR)の当店オリジナル・オーダー・モデル”Wired”です。

Wiredとは、皆さん、よくご存知だとは思いますが、1976年に発表されたJEFF BECKの名作アルバムのタイトルです。
私とJEFF BECKの出会いは、高校に入学した年に、この”Wired”というアルバムを友人に見せてもらったことから始まりました。ただアルバムのサウンドについては全く知りませんでしたが、そのジャケットのJEFF BECKのカッコよさは、高校一年の少年を完全にノックアウトするのに充分なものでした。
その後にこのアルバムを手に入れて聴いてみると、今度はそのサウンド(ギターだけでは無くて全て)の虜になってしまいました。まるで言葉を話すかのような縦横無尽で繊細なJEFF BECKのギターサウンドは、もう皆さんもよく、ご存知だと思います。

またしても、前置きが長くなってしまいましたが、この“Wired”のジャケットでJEFF BECKが弾いているストラトキャスターをモテーフにしたのが、このFCGRの
“Wired”なんです


このオリジナルギターは主に“BBA”の時代に使用頻度が高かったようですが、アルバム発売後に行ったツアーをレコーディングしたものが、“LiveWire”として発表され、このアルバムのジャケットには、このギターと思われるギターを弾くJEFF BECKが写っております。
その後、1978年にJEFF BECKはSTANLEY CLARKを率いて、来日を果たして日本のファンを熱狂させましたが、その時に使用されたギターは同じ白いストラトキャスターではありますが、このギターではなく、スモールヘッドに黒のピックガード、そしてシェクターのピックアップと三つのミニスイッチでそれぞれのピックアップのon/offをコントロールするアッセンブリーを搭載したギターでした。当時の日本のギターメーカーは、こぞって後述のギターをコピーしたモデルをJEFF BECK MODELとして発売し、例の“Wired”のジャケットに映っていたストラトは、現在でもあまり見かけません。


そんな状況が自分としては非常に不満で、いつか発売されないものかとずっと心待ちにしていましたが、FENDER CUSTOM SHOPからSignatureModelのそれやエスクワイヤーは発売されたものの、このギターのリメイクものは一向に発売されそうな気配もなく、もう待っていてもお目にかかれそうも無いと判断し、遂に自分でオーダーしてしまったわけです。

“オーダーって、普通の'70sのストラトじゃねーの”と思っている方も多いと思いますが、実はこのギター、普通じゃないところがいっぱいあるんです。
パッと見た外観は、一見普通のラージヘッド・ストラトですが、まず、ヘッドに72年以降のトップビュレットがあるにも拘わらず、ボディとネックは4BOLTでジョイントされており(その時代はすでに3点止めでした)、同じくその時代のブリッジはプレートとブロック一体型のダイキャスト製のはずなのに、オールドタイプのスティールブロックにプレス・コマを搭載しているんです。これは当時の音楽雑誌や来日時のパンフレットなどかなりな枚数の写真から裏とりしました。
そしてブラス・ナット、これも実際に付いていた時期があるのです。

以上の3点はサウンドに大きく影響を及ぼしますのでここには拘ったわけです。そして、音には関係ありませんが、ボリューム・ノヴが60年代後半のジャズマスターのものに交換されている点、これは見逃せません。
当時は気に入ったボディとネックをミュージシャンが勝手に組み合わせるという例も、多々ありますので、このストラトの仕様がどういったいきさつでこうなったかは、今となっては調べようもありません(この時期、白以外に所有していたピックガードを切ったストリップド・ナチュラルのネックがついていたり、いろいろ交換していたのは確かな様です)。


さて、以上がこのギターの一般的なヴィンテージのストラトとの相違点です。それらを忠実に再現してもらいました。その他、クルーソン製のF-Keyを模した現在のFENDER USAのF-Keyを搭載し、70年代の某音楽雑誌の表紙をFCGRに渡しての徹底したカラーの指定、また、これは実物とは違いますが、音質を重視した結果のラッカーフィニッシュとステンレス・フレットの採用があげられます。

またブラス・ナットは現在、入手が困難だったので、FCGRに特注し、真鍮の棒から削り出しで作成してもらいました。そして、サウンドの要であるピックアップは、オーダー当時に、発売間もなかったVooDooの“'70s ST”をセレクトしました。もちろん、そのようなディテール以外に、これぞFCGRの真骨頂ともいうべき、緻密な組上げとセットアップにより、MiyajiOriginalのJEFF BECK MODELが、完成しました。自分にとってもドリーム・ギターであり、オススメを通り越して、自分が欲しくなっちゃたのは事実です(笑)

JEFF BECK FREAKはもちろんのこと、全てのギタリストに一度試していただきたいです。それだけの自信があります。だまされたと思って、一度、ご来店を(笑)。まさにオススメの逸品です。

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  • 2009.05.24 Sunday
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この記事は2009.05.23 Saturdayに書かれたものです。
          

5/23(土) それは太陽のせいだ。

カミュの異邦人のようなことを言いますが、まだ5月というのに朝のTVで天気予報は「熱中症に気をつけましょう。」と。
本当に今年の夏は長そうです。変なインフルエンザも流行っていますし、皆さん気をつけましょうね。TVでも言ってました。
「景気の回復もしばらくかかりそう」ともTVで言ってました。
ムダ遣いせず、ちゃんと価値のあるギターを買いましょうね。

...TV,TV,TV。
うーん、やっぱりテレビはわれわれの生活にいろいろな影響を及ぼしますね。

さて、TVの影響によって最大の影響をくらったギターといえば、今回のご紹介、
LES PAUL SPECIAL 1956 TV YELLOWです。
(...われながらムリヤリ過ぎますな、この展開。)
ご存知の方も多いと思いますが、このTVイエローと呼ばれるカラー。
まだ白黒TVしか普及していない1950年代のアメリカで、画面上最も映えるのが白いギターであった。しかしながら、本当に白いギターは画面上でハレーションを起こしてしまうため、若干黄味がかったライムドマホガニー・カラーのほうがTVできれいな白に見えた。だからあえてTVイエローが重宝された、というのが通説です。
僕の家にまだカラーテレビがなかった時代、にせ仮面ライダーのマフラーがあざやかな白に映っていたのを思いだします。(後日にせライダーのマフラーは黄色と判明。)

さて、全体的に「TVイエロー」といわれるこのギター、本当の色はどうなのかちょっと見てみましょう。

まずはBODY表面  〜赤の謎〜
全体的には「薄い黄色」と言ってしまえばそれまでなのですが、BODYに何やらうっすらと赤味(茶色っぽい?)が見え隠れしています。これはなぜでしょう。
世に出回っているTVイエローをいくつかご覧になった方には、TVイエローなのに赤味がかったものを見かけられた方も多いことと思います。

これはローズウッドやマホガニー材をボディに使ったギターに多く見られる特徴なのですが、ウッドフィラー(目止め剤)に含まれる染料が経年変化で染み出してくるためです。
ギブソンはマホガニー材を使用する際、導管(木材表面の無数の穴)に塗料が吸収されるのを防ぐため、染料を含んだウッドフィラーを使用したのですが、それが経年変化で表面近くに染み出してくるために起こる現象といわれています。そのため着色面に「赤」が出てくるというワケです。


そしてネック 〜黄色の謎〜
こちらのギターはリフレット、リナットが施されてオーバースプレー処理がされています。使用上はスムーズなネックですが、裏に木地が見え、白い部分、赤味をおびた部分、黄色い部分が見えます。
TV上で白く映えるために、あえて「黄色く」塗装されたギターなのに、白い部分がある。
これはなぜでしょう。黄色が褪色して白くなる?ワケはありません。また、ボディの塗装と同じことが起きるとすれば(ウッドフィラーが染み出してきたら)少し赤味がかる筈です。
そう考えると、このギターは製作時には限りなく白に近い黄色塗装だったといえます。
特にトップコートが剥げている部分は白い。

では「限りなく白い塗装」と「トップコート」の間に何が起きたか。

原因は、当時の塗料の容器にあります。
当時の塗料はブリキ缶で保存されており、その缶で保存された塗料は当然融解した鉄分を持っています。

一方、トップコートに使われるクリアラッカーはかなりの酸性。これが金属質を錆びさせる。その色はオレンジがかった黄色になる、といった仕組みです。
これが、「限りなく白に近い塗装」を「あざやかな黄色」にしてしまう原因なのです。
金属を含んだパール・ホワイトやメタリック塗装のギターがいわゆる「焼けてしまう」のは「太陽のせいだ」だけではなかったんですね。

さて、塗装の謎についていろいろ語ってしまいましたが、サウンド面でレスポール・スペシャルというギターは僕にとってのフェイバリット・ギターです。
どこがいいの?といわれれば「ぜーんぶ!。」
P-90が好きだ、とこの前のブログで書きましたが、それが2つもついているのですから、盆と正月が一緒に来たみたいなものです。

僕にとってスペシャルなギター。あなたにとってもスペシャルなギターでありますように。

P.S. 
TV上だけでなく、PC上でも色がお解かりいただけるといいのですが(笑)。PC上で色が映えたあかつきには ”PCイエロー” と名付けたい、そんな気分です。ではまた。

(ちなみに今回の写真はRON WOOD風と奥田民生風で行ってみました。似てねえーっ!)


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  • 2009.05.23 Saturday
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